2018.02.05
ミニチュアピンシャーのアトピー・アレルギー・膿皮症・フケなどの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ミニチュアピンシャーは頭数が特別多いわけではありませんが、皮膚トラブルが起きやすい犬種の1つです。
その遺伝的体質からほとんどが同じような雰囲気の皮膚病になっているのも特徴の一つです
今日紹介するのもミニチュアピンシャーのよくあるタイプで、初診時は膿皮症が治らないという主訴で来院されたわんちゃんで、以前にも紹介しています。
当時の症例報告 → 【ミニピンの皮膚科専門外来】湿疹・フケ・毛並みの異常
【症例】
トイマンチェスターテリア 避妊雌 5歳
※ミニピンではないのですが、ほぼ同じ体質という意味で掲載しています。
【経過】
〇以前紹介したときは「膿皮症が治らない」という主訴でした
〇今回は膿皮症が治り、再発もなくなったにもかかわらず、膿皮症がない部位にフケが出続けるということで追加治療することになりました。
それでは膿皮症がまったくでなくなって約半年後くらいの状態です。
胸部~内股・大腿部まで、左右の写真を並べています。







それでは追加治療から約3週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
乾燥肌のような、めくれそうな細かいフケが多く付着していましたが、非常に綺麗に改善しました。
参考までに痒みはありませんでした。
この乾燥のようなフケは初診時にあった膿皮症によるフケではありません。
ミニピンであれば「あるある」の1つで、かなり多くのミニピンがこのフケが出やすい状態になっているのではないかと思います。
従来では保湿をするくらいしか対処法がなく、しかも保湿ではほとんど解決しないというのが実情でした。
しかし、当院ではここ1年ほどですがこのタイプのフケに有効な治療法をみつけたと考えています。
本来の使用法とは異なりますが、視点をかえてみると非常に理にかなった治療法です。
スキンケアやサプリメントでは改善しないタイプですが、もしミニピンの皮膚トラブルでお困りの方はぜひ当院の診療を受診してみてください。
投稿者:
2018.02.03
シーズーのアトピー・アレルギー・脂漏・マラセチアといった痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
シーズーの皮膚病治療で重要な要素の1つはスキンケアであり、当院では昔からシーズーのスキンケアに力を入れていますが、スキンケアで何でも治ると思っているわけではありません。
また最近ではアポキルという非常にいいお薬がでて治療成績を向上させていますが、アポキルがどんな痒みも抑えることができるわけではありません。
今回紹介するのはそんな「スキンケアやアポキルでも抑えきれない痒み」についての症例報告です。
【症例】
シーズー 2歳9カ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳になる前からの痒みを伴う皮膚病
〇9カ月前からアポキルを服用継続しているが、明らかな改善が認められない
〇食事療法として複数試しているがよくならない
〇当院で3件目の動物病院
それでは初診時の状態です。
まずは正面から。

続いて、右耳。


続いて、左耳と拡大。


続いて、頚部とその拡大。


続いて、右前腕と脇部分の拡大。


続いて、左腕とその拡大。


続いて、胸部と左右の脇の拡大です。



続いて、腹部とその拡大です。


同じく右内股、膝のやや上あたりの拡大です。

続いて、左膝の拡大です。

続いて、右膝~右すねの拡大です。


最後に四肢端として、右前肢の指の間と足裏をみてみましょう。


こういった症例の場合、院内薬浴が非常に奏功するためカットさせていただきました。









以上が初診時の状態の紹介です。
それでは初診時の薬浴の次の診察(わずか12日後)の状態をみてみましょう。
皮膚の発赤がほぼ消失、もちろん痒み・臭い・フケ・べたつきもほとんどありません。
アポキルを服用する、抗真菌剤を服用する、こまめにシャンプーする、食事療法をする・・・・どれも間違っていませんし、特に問題となる治療プランではありません。
ここで重要なのは「パズルのピース」です。
もう一つピースを足せばうまくいくのです。
そのピースの不足に気づくことが重要ですね。
参考までにこまめにシャンプーすることが悪いわけではないのですが、上記の12日間は一度もシャンプーしていません。
そして治療後の改善写真も「薬浴前」の状態ですので、こまめにシャンプーしなくてもここまで改善します。
よくシーズーの脂漏・マラセチアでは「こまめにシャンプー」と言われていますが、シャンプーで治る皮膚病と治らない皮膚病があり、今回の症例では「シャンプーの回数が問題ではない」ということです。
スキンケアに力を入れてこだわりにこだわった自分が言うのもおかしな話ですが、個人的には「シーズーの脂漏・マラセチアにスキンケアは必須だけれども、シャンプーでは治らない」が行き着いた答えです。
シーズーの皮膚病でお困りの方は当院の治療&薬浴をぜひ受けてみてください。
典型的であればあるほど劇的に改善が見込めます。
投稿者:
2018.01.24
シーズーの痒みを伴うアトピー・アレルギー・脂漏症・マラセチアによる皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
シーズーの皮膚病はシンプルなようで非常に奥が深いです。
キーワードとして、「アレルギー」「アトピー」「マラセチア性皮膚炎」「脂漏症」「シャンプー」「スキンケア」「アポキル」「ステロイド」・・・色々とありますが、意外と知られていない原因があります。
「心因性掻痒症」
知られていないというより、「触れられていない」という方が正しいかもしれませんね。
顕微鏡でもみえない、血液検査でもみえない、画像診断でもみえない、飼主さまからの主訴にもない、証拠もない・・・これほど「無視」されている病気もめずらしいです。
今日はそんなシーズーの典型の1つ、脂漏とマラセチアと心因性の組み合わせのわんちゃんの症例報告です。
【症例】
シーズー
【経過】
〇
すでに当院の治療を受けて半年以上経過するのである程度改善している状況です。
どうしても「腕」と「わき」と「内股」の赤み・皮膚炎、脂漏、舐める(痒み)がのこるため心因性を疑いました。
心因性に対するアプローチを行う前の皮膚の状態を紹介します。
まず右腕。

その拡大。

続いて、左腕。

同じくその拡大。

同じく左腕の脇に近い肘内側の拡大。

続いて、腹部。

腹部の臍部分の拡大。

毛をカットした内股の拡大。


心因性のアプローチを行った4週間後の写真と比較してみましょう。
※部分的に2週間後の写真を使っています。
痒みゼロとまではいきませんが、劇的に改善しました。
皮膚炎もほぼなくなり、強い脂漏もほとんどなくなりました。
もちろん舐めるのも劇的に少なくなっています。
皮膚病の原因が常に1つということはあまりありません。
基本は複数の原因が複雑に関係して難治性になっています。
その中で心因性というのは最後の最後に残るものかな?と思っています。
心因性以外の診断・治療が適切に行われている状況で、心因性による痒みだけを残した状況で適切なアプローチをすると劇的に改善する可能性が高いです。
投薬治療も併用しましたが、当院のヒーリングケアLFプラスも併用しています。
このわんちゃんではアトピー対策としてアポキルとスキンケアECプラスが、心因性には抗不安薬とLFプラスの相性が非常にいいですね。
このヒーリングケアLFプラスもまもなく新しい商品に切り替わります。
当院のスキンケア&サプリメントはオンラインショップでお買い求めいただけます。
適切な診断・治療のもとご利用いただければきっとお役に立てると思います。
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2018.01.22
犬の皮膚病のみを行う皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はペキニーズの症例です。
【症例】
ペキニーズ 女の子(避妊未) 6歳8ヵ月
【経過】
〇約1歳頃からずっと(良くなったり悪くなったり繰り返し)
〇全身の痒み
それでは初診時の状態をみてみましょう。

頚部


胸部とその拡大


背中とその拡大



わかりにくいため、毛をカットしたあとの状態もみてみましょう。




それでは初診時から約2か月後の状態と比較してみましょう。
毛刈り前との比較写真、毛刈り後との比較写真の両方を使います。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
痒みはほとんどなく、湿疹・フケもありません。
いつも紹介している症例に比べると重症度が軽めですが、飼主さまは「はじめてよくなった」と評価していただけました。
なお、今回の症例の診断名は細菌による膿皮症です。
そのため抗生物質が必要になるのですが、問題は抗生物質をやめた後に再発させないことです。
今回は抗生物質をやめて約1か月後の状態で撮影しています。
抗生物質をやめても再発していないのがポイントですが、今回の治療で「再発防止」に役に立ったのはサプリメント「スキンケアECプラス」です。
抗生物質は膿皮症を治しますが、膿皮症の原因を治すことはできません。
このスキンケアECプラスは膿皮症の原因にアプローチしていますので、抗生物質をやめたあとの再発防止に役立ちます。
今回の症例ではスキンケア&サプリメントが非常に役に立つタイプです。
当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.01.20
アトピーやアレルギーなど、柴犬の痒みを伴う皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
目が痒い、耳が痒い、口が痒い、鼻が痒い、首が痒い、ワキが痒い、腕を噛む、膝をかむ、かかとを噛む、手先・足先をなめる&噛む・・・・背中は特に問題ない、3歳までに発症する柴犬のアトピー性皮膚炎の典型例ですね。
今はアポキルというすばらしいお薬がありますので、コントロールしやすくなってきました。
ただ、今でも一定数コントロールできない難治性皮膚炎の柴犬のアトピー性皮膚炎のわんちゃんがいます。
今日はそんな「どこからどうみてもアトピーなのに、アポキルが効かない」という症例です。
【症例】
柴犬 2歳 女の子(避妊手術済み)
【経過】
〇生後7ヵ月後から痒みを伴う皮膚病
〇季節性はなく1年通じて痒みがある
〇顔、耳、口唇、わき、腕~手首、膝~かかと、四肢端
〇16ヶ月前からアポキルを服用しているが、服用していても効いているわけではない
ここでポイント①、飼主さまのお住まいは関東圏です。
当院が提供している遠隔診療を希望するお申し込みでした。
すべての皮膚科症例が遠隔診療の適応になるわけではないため、まずはお写真をいただきました。




いつもお話している通り皮膚科は初診の診極めが大事です。
この症例でもこのお写真で判断可能です。
この時点で治療方針はほぼ確定です。
そして日時をあわせて東京品川で実際に診察を行いました。
当日のお写真を紹介します。
ここまでは送っていただいた写真、症状の通りです。
皮膚病は見た目が何より大事で全身に診断につながる重要な所見が隠されています。
痒いところをみるだけでなく、予測通りか確認することも重要です。
ここも大事なポイントですね。
この初診時から約1ヵ月後の状態です。
飼主さまからいただいた写真なのでわかりやすい比較写真ではないですが、ご了承ください。
まずは腹側の全体像。
続いて、頚部。
続いて、胸部です。
フワフワの毛並みですね。
痒みは「かきますが、気になるほどではありません」というレベルまで改善しました。
症例報告に使うフレーズとして「アポキルが効かない」というセリフをよく使用しますが、正しくは「アポキルが効く痒みではない」で、アポキルを使うべき痒みにはとてもよく効くんです。
アポキルはすべての痒みを止めるわけではないため、原因を診極めて何をターゲットにして使うかを判定していけば非常にいいお薬です。
もちろん副作用が非常に少ないので「とりあえず」で使うとこもできますが、「アポキルを使って残った痒みをどう評価すべきか」まで考えて処方するのが正しい使い方と言えます。
前回の症例同様にある治療を加えれば、今回の柴犬にも他のアトピーの柴犬同様アポキルはよく効くようになります。
大事なのは、
柴を極める
でしょうか。
柴犬の正常を知れば、柴犬の異常を知ることができます。
常に、常に柴犬の皮膚を診続けるば、いづれ正常がわかるようになり、次に異常がわかります。
正常を知らずに異常はわかりませんからね。
今回紹介した柴犬の初診では、静岡県静岡市の動物病院「あん動物病院」の大石先生と一緒に診察しています。
静岡市近隣にお住いの方で、柴犬の皮膚病にお困りの方はあん動物病院の大石先生にご相談ください。
当院ではこういった一般的に知られていない診断・治療法を含めたプライベート皮膚科セミナーを開催しています。
ご興味のある方は当院HPからお問い合わせください。
投稿者:
2018.01.19
犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
皮膚病になりやすい犬種、治りにくい犬種の筆頭として柴犬・シーズー・フレンチブルドッグがあげられますが、キャバリアも皮膚病になりやすく&治りにくい犬種の一つです。
今回は以前紹介したキャバリアの皮膚病症例が、その後さらに改善している様子を紹介したいと思います。
前回紹介したときのブログは、【キャバリアの皮膚科診療】アポキルが効かない です。
まずは前回紹介したときの「治療前→治療後」の写真を紹介します。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
このときからさらに約2か月経過したときの皮膚コンディションを紹介します。







ふわふわ、もこもこ、さらさらです。
トラブルがゼロではないのですが、見違えるようによくなったと思います。
ここ最近ではアポキルを服用することはほとんどなく、間近の診察では処方していません。
アポキルは非常にいいお薬ですが、どんな皮膚病の痒みにも効くわけではありません。
「なぜ皮膚病になっているのか?」を判断することがとても重要です。
今回の症例では投薬治療がかなり有効でしたが、疾患としてはスキンケアも必ず併用しなければいけない皮膚病です。
当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。
すべての皮膚病がスキンケア&サプリメントで改善することはないのですが、お薬を服用することだけで治るわけではないので非常に重要なポイントだと思います。
スターターセットをご購入の方には無料相談に対応しています。
投稿者:
2018.01.19
柴犬のアトピーやアレルギーなど、痒みと伴う皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
柴犬の痒みトラブルは非常に多いですね。
痒みを抑えることができる「アポキル」が発売されて、一定の症例はこのアポキルによってかなりの改善を認めていると思われます。
しかしアポキルが高い効果を示す症例と、そうでない症例がいますが、その違いはどこにあるのでしょうか?
これはアポキルだけに限ったものではなく、ステロイドや免疫抑制剤などの痒みに関するお薬全般にいえることです。
「服用しているのによくならない」
当院を受診しているわんちゃんのスタートラインはここです。
今日はそんな「痒み止めの効果がでない」という柴犬についてです。
【症例】
柴犬 1歳10カ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇生後5か月から続く痒み
〇口・耳・目、わき、お腹、四肢端なめる&かむ、腕をかむ、膝をかむ
〇動物病院からの食事療法を約1年(2種類)継続するも改善なし
〇抗生物質を1年間継続中
〇痒み止めとしてステロイドを1年間(約200日くらい?)服用
〇痒みのコントロールができていない
〇季節性はなく、1年通してずっと痒い
それでは初診時の状態です。




















6日前に初診のために当院を受診されたので、治療後の写真はまだありません。
初診時の検査では、ニキビダニ陰性、マラセチアわずかに検出、膿皮症なしでした。
診断は一瞬です。
いや、実は看護師が受けた電話の問診メモをみるだけでわかりました。
※先入観はときに痛い目をみるので本当はよくありません。
あとは当日パッとみて&お話聞いて確信へ、各種検査は似ている疾患を除外するために実施します。
簡単な特徴としては、
〇柴犬
〇若い発症
〇季節性のない痒み
〇痒み止め(一般的にはアポキルとステロイド)が効かない
〇寄生虫(ニキビダニ、疥癬)ではない ※なさそうでも可
この条件であれば「柴犬のあるある」かもしれませんが、シンプルなアトピーであればアポキルなりステロイドが効きますし、季節性もあると思いますのでそのグループには入らないちょっと難しいタイプに分類できます。
おもしろいのは、飼い主さまからの主訴には決して入ってこないあることに関する情報を聞き出すことで、この病気の診断に近づくことができます。
今回も一通り飼主さまのお話を聞いて、簡単な顕微鏡検査をして、改めて飼主さまに質問をしてみました。
「お近くで柴犬のわんちゃん見る機会もあると思いますが、他の柴ちゃんとこの子で何が違うと思いますか?」
飼主さまはこの質問に的確に、かつ僕の期待通りの答えを返してくださいました。
病気の原因はそこだったんですね。
ただ、飼主さまはそれを僕に伝えることはできなかったのです。
認識できていることと、今の病気と関係していると思うことは別で、獣医師に伝える症状には入っていませんでした。
診断には検査だけでなく、飼い主様から必要な情報を聞き出す質問ができることも重要と思います。
参考までにこの子はアトピーの範疇でいいと思います。
問題はなぜこの子のアトピーにステロイドが効かないのか?ですね。
仮にアポキルでも同様ですが、効くはずのものが効かないのは「効かない理由」があるのです。
効かない理由の診断をつけて治療さえすれば、この症例のアトピー部分には他の症例同様にアポキルやステロイドが効くようになります。
この症例に必要なのは痒みを抑える治療ではなく、アトピーにステロイド(同様にアポキルも)が効かないある疾患を治療してアポキルが効くようにすることです。
3か月後にはアポキル(ないしステロイド)を毎日飲まなくても痒みがコントロールできるようになると思います。
次回は今回紹介した症例とまったく同じような柴犬で、「アポキルを服用しているのにまったくよくならない」という症例の改善経過を紹介します。
おもしろいは東京で開催した遠隔診療での症例です。
要するにメールと写真で目途をつけ、実際に診るのは1回だけで診断・治療方針を組み立てるという医療です。
また、当院では動物病院向けにこのような今の皮膚科で不足している大事なことについて、個別で皮膚科セミナーを開催していますので、ご希望の方はHPからお問い合わせください。
投稿者:
2018.01.13
犬の細菌性皮膚炎、「膿皮症」の根本的な治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
犬の膿皮症、シンプルなようで非常に難しい病気です。
治療という意味では「抗生物質を服用する」が最優先治療であり、治療効果も高いので一般的には治りやすい病気ではあるのですが、「抗生物質を服用しているときだけ改善し、やめると再発する」という症例が少なくありません。
別の角度から考えると、再発する膿皮症の場合の膿皮症の原因は他にあるという意味で、「抗生物質は細菌を抑えて膿皮症を治すが、膿皮症になる原因は治していない」ということでもあります。
このことは以前からずっとお話していることで、投薬治療で治せることはあたりまえで、皮膚科診療で必要なことは「なぜ膿皮症になるのか?」「膿皮症にならないためにはどうすればいいのか?」まで考えなければいけないと思っています。
今日紹介する症例はまさにそんな「なぜ膿皮症になるのか?」「膿皮症にならないためにはどうすればいいのか?」の答えとなる内容となっています。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 女の子(避妊手術済み)
【経過】
実は以前に治療実績として紹介しています。
2017年10月23日 【フレンチブルドッグの皮膚科診療】アポキルが効かない
全身の湿疹(膿皮症)に対して抗生物質を処方して治しましたが、抗生物質をやめて1ヶ月前後で再発してしまいました。
その再発時の写真を紹介します。



初診時にもあった腹部の湿疹「膿皮症」のぶり返しです。
治療のことだけを考えると、つい先日まで行っていた初期治療(抗生物質の服用)で改善するはずです。
ただ「抗生物質を再度処方して湿疹が治ったとしても、やめればまた再発する可能性が高い」と判断できる状況でしたので、新しいプランを提案してみました。
それが当院の「スキンケアECプラス」です。
1回1包、1日2回服用するように指示をだしました。
スキンケアECプラスだけを追加処方して1ヵ月後、比較写真をみてみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
湿疹はゼロ、この1ヶ月間で新しい湿疹は1つもできなかったそうです。
ここで詳しい治療内容を少し紹介します。
以前紹介した時点までの初期治療では、膿皮症に対して抗生物質&スキンケア、痒みに対してアポキル&LFプラス&心因性治療薬のアプローチを行いました。
「治す」という意味ではこの治療内容で十分です。
ただ、1つ問題があり、「抗生物質をやめると再発するのではないか?」という疑問もありました。
ただ、再発を恐れて抗生物質を長期間服用することがベターというわけではないので、「再発したら次はスキンケアECプラス」と考えて抗生物質を一旦終了としました。
そして再発は予測どおり、痒みではなく「湿疹」という形であわられました。
この再発に対して再び抗生物質を処方する選択肢を悪いとは思いませんが、あえて「スキンケアECプラスだけで治せる」と判断できたので、抗生物質による治療を強くおすすめせず、サプリメントのみの追加処方としました。
結果は上記の写真の通りで、「スキンケアECプラスによる膿皮症の治療効果」といえる結果だと思います。
なお当院受診前から服用していたにも関わらず痒みの改善がなかったアポキルは1日1回服用から徐々に減らして、現在は週3日服用で維持コントロールができています。
これは心因性へのアプローチであるヒーリングケアLFプラスの効果もあると思います。
今回の症例は非常に色々興味深いことが多く含まれている治療実績です。
まず1つに「アポキルを服用しているにも関わらず痒みが改善しない」という主訴であったことです。
2つ目は「抗生物質を服用することで改善した膿皮症が、休薬とともにぶり返したが、サプリメントだけで治療・再発予防が可能だった」ということです。
もちろんこの「アポキルが効かない原因」と、「再発したらスキンケアECプラスで治療・再発予防が可能だろう」の2点とも初診時に把握することができましたので、診察でもスムーズにシフトすることができました。
今の皮膚科医療に足りないアプローチの1つは「なぜ病気になるのか」というところだと思います。
当院はもちろん治すことも当然ですが、それだけでなく「根本的にどうするべきか?」を含めて医療を提供しています。
それがスキンケアECプラス、ヒーリングケアLFプラスです。
この2つがあってこその当院の治療実績、再発防止です。
当院のオリジナル商品は以下のオンラインショップからご利用いただけます。
また、当院ではスキンケア商品、サプリメント商品を共同で治療に使う提携病院を募集しています。
ご興味のある先生は一度お問い合わせください。
※皮膚科のない個人動物病院に限ります。
投稿者:
2018.01.11
ミニチュアダックスの皮膚病治療に力を入れ、多くの症例報告を紹介している皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
あまりにも寒く、挨拶の代わりの一言目が「寒いですね」よりも、独り言の「寒い!」が増えたような気がしています。
まだまだ正月ボケが抜けていない状況ですが、今年もしっかりと症例報告を行っていきたいと思います。
【症例】
ミニチュアダックスフンド 女の子 9歳
【経過】
〇1歳過ぎから皮膚トラブル(膿皮症)
〇1歳以降ずっと改善しない慢性的な皮膚病
〇季節性の悪化はない
それでは初診時の状態です。
まずは全体像。

続いて、顔の正面、左から、右からと続きます。



続いて、頚部とその拡大です。


続いて、胸部と腹部です。




続いて、内股~後ろ足の拡大です。




続いて、右側面とその拡大です。


続いて、背中とその拡大です。





続いて、尾の根元と肛門周りです。

この初診時から9週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくみることができます。
まだ目の周りの毛が生えていませんが、かなりよくなりました。
この一つまえの状態では目の周りももっと改善していたのですが、よくなったことで「治った!」と治療がおろそかになってしまい、目だけややぶり返してしまいました。
おろそかになるくらい改善したという意味ではいいのですが、改善と完治は違うため、継続が重要です。
今回のような症例では投薬治療も必要ですが、同時にスキンケアも重要になってきます。
特に当院のクレンジングオイルとシャンプーが非常にいい組み合わせだと思います。
投薬治療の内容がただしくても、この適切なスキンケアがなければこれだけの改善はなかったと思います。
当院のスキンケア商品は以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.01.04
アトピー・アレルギー疾患などの痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
昨年の症例報告のほとんどが「アポキルが効かない」でしたが、それはしばらくずっと続くと思います。
アポキルそのものは非常にいいお薬で、当院でもよく処方するのですが、効かない?と感じる場合は2つの原因を考えるようにしています。
1つは「そもそもアポキルが効かない別の疾患」という場合です。
特に感染症ではアポキルはほとんど効かないと考えています。
2つ目は「アポキルが効く痒み以外の痒みが残っている」です。
要するに「痒み」と一言にいっても、原因はさまざまあり、アポキルがどんな痒みにも効くかというとそうではありません。
アポキルにも抑えやすい痒みと、抑えにくい痒みがあるため、そこを診極めなければ難しくなる症例もいます。
アポキルが効く痒み以外の痒みが残っているわんちゃんには、その原因に合わせた追加治療が必要になります。
今回はそんなアポキルが効くかゆみ以外の痒みに追加治療を行ってアポキルを減らすことができた症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 女の子(避妊済) 2歳9ヵ月
【経過】
〇アポキル1日1回投与により随分と改善した状態が続いていたが、手足の先を舐めることがだけが続いていた
〇アポキルの服用が1日1回のまま約1年となり、減らすと症状が悪化するため減量が中々できなかった
この時点で初診時よりはるかに改善したいたが、今後のさらなる治療成績のため、新しい追加治療を提案しました。
今回は治療前の写真がみつからなかったため、治療後の写真のみ掲載します。











症状は手足の先(指の間と足裏)を舐めることでしたが、随分と改善しました。
最初1日1回をずっと継続していたアポキルですが、新しい治療を組み込んだことで徐々に減らすことができ、現在は週2~3回投与でコントロールができています。
追加治療の1つは当院のヒーリングケアLFプラス、
このサプリメントを併用しています。
もちろん投薬治療の追加も行ったため、純粋にサプリメントだけでアポキルが減ったわけではないのですが、大事なことは複数併用することで1つのお薬に頼らなくてもよくなり、治療成績が向上するということです。
当院のスキンケア商品・サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。
適切な医療の元、ご使用ください。
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